くるりやレイ ハラカミさんが大好きで、
その2組が音楽を担当している映画「天然コケッコー」を観ました。
くるりの楽曲の中でもこの映画の主題歌「言葉はさんかく こころは四角」が一番好きです。
映画は、主人公のそよが住む田舎の村に東京から転校生がやってくる、というストーリーで、
最初から最後まで本当にのんびりした時間がずっと続いていました。
ただずっと平穏な日々が過ぎていくだけ。
その中の些細な笑い、些細な会話が静かにレイ ハラカミのふわふわした音楽と重なって、
そして村の風景や主人公たちの行動が昔の自分と重なって、
心地よさを感じる映画でした。
小さな村だから全員顔見知りで、みんなとても仲良くて、
緑に囲まれて、歩けば「山の音」がして、
古い木造の民家や学校に差し込む自然光の陰影が美しくて、
それが当たり前の風景で、「人が人でいれる」ってこういうことだなと思いました。
私は横浜で生まれ育ったのでこういった風景が懐かしいと思うのは変ですが、
きっと誰もが求め、誰もが郷愁にかられる何かがこの映画に詰まっているんだと思います。
最後に流れてくる「言葉はさんかく〜」 もそんな力を持っていて、
ドラムが鳴って始まる音楽や言葉が体に染みてきます。
こういった風景や生活、人付き合いなどを含めて、
作中で田舎の対比として出てくる東京の生活では消えてしまったものを
責任をもってつくっていきたいです。
映画そのままの生活ではなく本質を突いて提示したいです。
その本質が何なのか、手探りで探していきたいと思います。
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